人はどうして死ぬのか?
人はなぜ寿命があるのでしょうか?
昔からいわれてきたのは、寿命は人類という種の保存のために必要だというものです。
もし、寿命がなければ、人間は何年でも生きることになるわけですが、それでは世代交代がスムーズに行われません。
生物は世代交代を繰り返しながら、その間に進化し、新しい環境に適応し、主全体が生き延びていけるのです。
だから、世代交代がなければ、ある時点まではいいとしても、急激な変化に対応できなくなり、主全体が滅亡してしまうことになりかねません。
恐竜は、寿命が長すぎ、世代交代に失敗して滅んだという説もあります。
別の観点からの意見もあります。
それはDNAに寿命がちゃんと書きこまれているとする、生命科学からの主張です。
これまでの研究で、人の細胞はどんなにうまく培養しても、50回以上は絶対に分裂しないことが明らかになっていますが、これは、細胞に寿命があることを意味しているわけです。
平均寿命はこのところ延び続けていますが、最長寿命はずっと昔から100~120歳のままです。
どんなに平穏無事に歳をとっても、あるいは将来どんなに進歩しても、これは変わらないと考えられています。