泡がたくさんたつ洗剤の方が強力?

洗濯する時、泡がたくさんたつ洗剤の方が、洗浄力が強いような気がします。

ところが、泡によって汚れを落とすわけではないので、泡立ちと洗浄力とは関係ないのだそうです。

洗剤が泡立つのは、汚れを落とす役目を果たす界面活性剤の多くが、泡立つ性質を持っているためです。

しかし汚れは、界面活性剤が繊維に浸透して汚れの成分を包み込み、繊維から引っ張り出すという作用で落ちるので、泡が立つから汚れが落ちるのではありません。

ヨーロッパでは水が硬水で石鹸の泡がたちにくかったのと、ドラム型の洗濯機が以前から普及しているせいか、ほとんど泡が立たない洗剤が多く使われています。

それでもちゃんと汚れは落ちます。

このように、泡立ちで洗剤の洗浄力は判断できません。

ただ、大量の汚れを溶かし込むと泡立ちは悪くなり、洗浄力も落ちるので、洗剤が不足しているのを判断する目安にはなりそうです。