笑う門には福きたるは科学的にも正しい!
「笑う門には福きたる」を地で行ったような話があります。
アメリカでのこと。
脊髄関節炎を患い、「治らない」と診断されたノーマン・カズン氏にとって、医師が痛み止めに強い鎮静剤を多用することが、死の予行練習をさせられてるような気がして、不安でたまりませんでした。
そこで「どうせ治らないのなら、毎日をもっと楽しく生きよう」と思い、鎮静剤を拒否し、”笑い療法”を始めたのです。
と言ってもやり方は簡単、喜劇のビデオを毎日10分ほど見て大笑いするだけ。
これが効果てきめんだったのです。
まず、笑いが麻酔効果を発揮してくれたのか、悩まされていた痛みが和らぎ、よく眠れるようになりました。
そして数週間後には、病気そのものがかなりの回復を示したというのです。
笑にそんなに大きな治療効果があるとは、ちょっと信じがたい感じもしますが、この作用を科学的に説明した人がいました。
フランスのルーヴィンスタイン自著「笑いの心身医学」にこう記しています。
「笑いは、モルヒネに似た鎮静作用を持つエンドルフィンの分泌を促進し、呼吸による酸素と二酸化炭素の交換を4倍にする。また、消化管を撹拌して便秘に効果があると同時に、肝機能不全を補う作用も果たしている。」
病気をすると、ただでさえふさぎこみがちですが、明るく笑ってみることが、回復への近道かもしれません。