ドリアンはお酒と一緒に食べたら死ぬ?
あなたは「果物の王様」とは何かご存じでしょうか?
そう「ドリアン」です。
ドリアンはタイやマレーシアが原産で、独特の臭い匂いを発しますが、クリーム状の濃厚な中身は一度食べたら病みつきになるおいしさです。
ところがこのドリアン、タイ国政府観光庁の公式ホームページには「アルコール類と一緒に摂取することは避けるように」と書かれています。
これがどのように危険なのかは、よく伝わっていません。
ひと言で言えば、ドリアンとお酒をいっしょにとると体内で「火山ガスと同じ硫化水素が発生する」ということらしいのです。
硫化水素は火山地帯でくぼ地にたまり、人身事故をしばしばおこすことで知られる、実に危険なガス。
青酸ガスとほぼ同じ毒性をもつというから驚きです。
しかしこの「ドリアンとアルコール食べ合わせ死亡説」は、「昔からの言い伝え」のようなもので、科学的に立証されたわけではないそうです。
マウスを使った実験では、死亡例が出なかったといます。
現在もドリアン売場には「お酒と一緒に食べないでください」という注意書きが添えられているケースがあります。 おそらく「念のため」ということでしょう。
とはいえ古くからの言い伝えには、傾聴に値する何かがあるでしょう。
面白半分に人体実験をすることだけはオススメしません。
[surfing_su_box_ex title="ドリアン"]
アオイ科に属する果樹。
その名はマレー語で「棘(duri:ドゥリ)を持つもの」という意味に由来する。
果実は栄養豊富で国王が精力増強のために食し「王様の果実」と呼ばれてきた。
臭いが強烈なため、航空機内への持込が禁止されているほか、公共の建物やホテルなどでも持込み禁止にしている例が多い。
[/surfing_su_box_ex]