蛇口はもともと「龍口」だった?

日本に最初の上水道が誕生したのは明治20年の横浜です。

道路に設置された共用栓を使用していました。

これらの共用栓は、ほとんどがイギリスからの輸入で、ヨーロッパの水の守護神であるライオンの頭部の形をしていて「獅子頭共用栓(ししがしらきょうようせん)」と呼ばれていました。

 

その後、国産の共用栓が作られるようになり、日本の水神である龍をかたどったものになって、水は龍の口から出るようになりました。

それに伴って、正式名称を「蛇体鉄柱式共用栓(じゃたいてっちゅうしききょうようせん)」と呼ぶようになったことから、水の出るところを「蛇口」と呼ぶようになったのが現在の蛇口の語源だそうです。

形は龍なのに、呼び名が蛇なのはなぜでしょうか。

「水の神様の名前ではおそれ多いから」「伝説では龍は蛇の化身だから」などの、言い伝えもあります。

 

ところで2016年、イタリアの中部のアブルッツォ州に24時間365日、誰でも利用できるワインの「蛇口」ができたそうです。

キリスト教徒の巡礼ルートに設置されていて、巡礼を活性化させる支援プロジェクトの一つとして生み出されたとのことです。

 

また、ベルギーのブルージュという街では、2016年、郊外のビール醸造所から街の中心部にビールのパイプラインが繋がりました。

時速20キロほどのスピードで1時間あたり1500ガロン(約5700リットル)のビールが流れていると流れているそうです。

なんともうらやましい話ですが、さて、日本でもワインやビールが蛇口から流れ出てくる日はやってくるのでしょうか。

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