森林浴はどんな病気に効くのか

ドイツには黒い森(シュバルツバルト)と呼ばれる広大な森林地帯があり、その中につくられた保養所は、古くから大病をした人のリハビリテーションに使われていました。

まさに、森林浴をして健康を取り戻そうとするわけですが、決して何か特定の病気が治るわけではありません。

たとえば、喘息に効く森がある、というわけではないのです。

森は無数の木の葉が音を吸収し、まわりを静寂で包んでくれるため、とても静か。

疲れた身体には何よりの安らぎとなります。

また、こうした場所では、よく空気がおいしいといわれますが、それも気のせいなんかではありません。

森が大気中の汚染物質を吸い取ってしまうので、空気清浄器のような働きをしているのです。

森の中にいるほうが、都会の空気の中にいるよりは病原菌が少ないのも確か。

昔から日本では、結核療養所が必ず松林の中に建てられたのもそのためです。

このように、森林浴は、病原菌の繁殖を抑えるほか、神経の高ぶりを癒したり、緑を見ることで目の疲れを取ったり、小鳥のさえずりで心を和ませたりといった、精神的な効果が大いに期待できます。

「雷は金属をめがけて落ちる」というのはウソ!

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