硬水と軟水の違い
ひと口に水といっても、土地によって微妙に水質が違います。
水が変わると体を壊すといいますが、これは実際によくある話。
日本人がヨーロッパの水を飲むと下痢を起こしやすいといわれるのは、ヨーロッパの水が日本の水に比べてマグネシウムを多く含んでいるためです。
水には、さまざまなミネラルが含まれていて、その中のカルシウムとマグネシウムの量で硬度が決められています。
飲んでおいしい水は、1リットル中に、カルシウムとマグネシウムが合計50~80ミリグラム含まれているもの。
それより少ない水を軟水、多い水を硬水と呼んでいます。
日本の水の硬度は20~80ミリグラムで軟水、ヨーロッパの水は200~400ミリグラムの硬水なのです。
ミネラルは、たくさん含まれている方がおいしい、というわけではありません。
硬度が高すぎるとケセの強い苦みのある味になりますし、硬度が低すぎても味気のない水になってしまいます。
その意味で、日本の水はそのまま飲んでもおいしい水が多いのです。