冬眠中のクマはオシッコをしなくても平気なのか?
クマの冬眠は、3ヶ月間にも及びます。
その間は、もちろん飲まず食わず。
けれど、実りの多い秋のうちに果実や木の実、魚、昆虫までもモリモリと食べ、皮下脂肪にして蓄えておいたから大丈夫。
皮下脂肪は冬眠中、中枢神経を刺激する役目も果たし、クマをウトウトと眠らせます。
冬眠中は、排泄も一切なし。
飲まず食わずだからそれでいいのだろうというのは、理由になりません。
体温が35度はあることから、エネルギー代謝が止まっていないのは明らかだし、糞は出ないにしてもオシッコが出ないのは変。
もし3ヶ月も血液中の尿素を排出しなかったら、体中がむくんでしまうはずです。
実は冬眠中のクマの体内には、尿素の生成を抑える物質クレアチニンができるのです。
これが血液中で増加し、尿素の増加を最小限に食い止めるため、オシッコの素が体中にまわって尿毒症になることもなく、クマは安心して冬眠していられるのです。