クラゲの針の”意外と高度”な仕組みとは?

夏も終わりになる頃、海水浴場にはクラゲが押し寄せてきます。

刺されたことのある人ならご存知でしょうが、しびれたような痛みや真っ赤な腫れるようは虫刺されの比ではありません。

あの嫌な相手の襲来に備えて、敵を知るために針の仕組みを調べておきましょう。

クラゲの傘の下からは、何本もの触手が出ています。

触手の表面には刺胞という細胞がありますが、これは読んで字のごとく刺すための機能を持った細胞です。

このにっくき細胞の中には、長くて細い針状の管がゼンマイのように巻かれて入っています。

おまけに毒液も入っているのです。

そして触手が人や魚に触れた途端、ゼンマイ式の管が飛び出して長く伸び、刺して毒液を送り込むのです。

クラゲは腔腸動物と言って、下等で原始的で単純な生物の仲間とされていますが、毒針の仕組みはたいしたものです。.