コアラの子はお母さんのウンチを食べるの?

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ハエは、人間や動物の糞にたかって食べます。

砂漠に住むフンコロガシ(スカラベ)とう昆虫は、動物の糞を運んでエサにします。

自分のウンチを食べる動物もいます。

私たちにとって身近なペットのイヌも、自分や他犬の糞を食べることがあります。

お腹が減りすぎているときだとか、ストレスがあるからとか、子供の排泄を助けるためとか、いろいろな解釈があります。

ウサギも自分の糞を食べます。

ウサギの糞には、健康を守るために欠かせないビタミンB12がたくさん入っているのです。

ウサギは普通の硬い糞の他に時々軟らかいクリームのような糞を出しますが、この軟らかい糞がウサギの大切な食べ物になっているのです。

ウサギの腸には微生物がすんでいて、この微生物が食べ物を栄養たっぷりにつくりかえてくれます。

それが軟らかい糞になって出てくるというわけです。

ウサギは自分の肛門に口をつけてこのウンチを食べます。

南米のアマゾンに住んでいるカピバラという大きなネズミやハムスターなども、ウサギと同じように自分の出した軟らかい糞を食べます。

パンダやゾウ、カバ、コアラは生まれてすぐの頃、お母さんが自分の糞を子供に食べさせる習性があります。

パンダの子はこの糞で笹や竹の味を覚えるし、コアラはユーカリの味を覚えます。

と同時に、この糞には子供がこれらの植物を食べたとき、お腹の中でこなれるようにしてくれる菌がすんでいるのです。

哺乳類などの動物の糞には、お腹の中で食物繊維を発酵させる腸内細菌が多量に含まれていて、まるで、人間が健康食品として取り入れている乳酸菌みたいな働きが期待できるのです。