風邪を引いた時、リンパ腺では熾烈な戦いが繰り広げられている!

風邪を引いて喉が痛くなると、顎の下のリンパ腺が腫れることがあります

これはどうしてなのでしょう。

リンパ腺は医学的にはリンパ節というのだそうです

腺というのは、乳腺や唾液腺のように体液を分泌している器官のことを言うのですが、リンパ節は何も分泌していないので、腺とは呼ばないようです

リンパ節は、リンパ管のところどころが膨らんで蜂の巣のようになったものです。

ここでは白血球が多量に作られ、貯蔵されています。

体外から風邪の菌が侵入してきて喉につくと、血管から白血球が出てきて菌を食い殺します。

死んだ菌は膿になり、たんとして体外に排出されますが、生き残った菌はリンパ管に入ってリンパ節にまで進出し、そこで、待ち受けていた白血球と菌との熾烈な戦いが始まります。

それでリンパ節が腫れて、外から触っても分かるほどの塊になるのです。

リンパ管に入ってくるのは病原菌だけでなく、腫瘍細胞もあります。

リンパ節で抑えきれなかった腫瘍細胞はリンパ管を流れて他の臓器に達し、繁殖します。

これが癌の転移と言われる現象です。

風邪でもなく、どこにも炎症を起こしていないのにリンパ節が腫れた時には、用心して病院に行った方がいいですね。