渡り鳥は時差ボケにならないの?
「シベリアから飛んで来た鶴が、日本の湖畔で時差ボケになって泣いていたらかわいそう」なんて思ったことはありませんか?
ご安心あれ、人間と違って渡り鳥や魚などは、何万キロ移動しても時差ボケになることはありません。
渡り鳥は、ふつうは南から北、北から南に移動して、1日のうち経度15度の外には出ません。
アメリカ・バージニア医科大のウィリアム・リーゲンソン内科学教授によると、「渡り鳥はこれを無視すると著しい体調の悪化を招くことを直感的に知っているのだろう」と推測しています。
また、渡り鳥は人間のように数万キロを数時間で飛ぶのではなく、ゆっくり時間をかけて飛行します。
どうやら時差ぼけは、高速移動する人間だけにおこる現象といえます。
余談になりますが、リーゲンソン教授は時差ボケ解消法を、次のように教えてくれています。
- 到着地の朝に合わせて起床する。
- アルコールを摂取しない。
- コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲料をなるべくとらない。
- 到着地では日中に外出や運動を心掛ける。
- 到着地での時間帯にしたがって食事をとる
ぜひ、参考にしてください。