殺人の過半数が親族同士!悲劇を未然に防ぐ方法って?
日本における殺人事件の被害件数は、1955年の2119人をピークに年々減少しいて、2016年に289人と、調査開始以来過去最少となりました。
しかしこのうち、犯人の約9割は知人・親族で、半数以上は親族だそうです。
親族は他人と違って、距離が近いです。
甘えや依存心が強いので、それを拒絶されたとき、不満が爆発するのです。
一般的には、トラブルを起こしそうな親族とは、ある程度の距離をおくことが大切です。
また、その親族とは一対一で会わないようにします。
陰湿な嫌がらせをするような受動的攻撃行動を持つ親族がいたら、その人のありのままを受け入れ、自分が助けたいという意思を伝えることです。
警察は”民事不介入”という方針があり、原則として家族間のトラブルには対応してくれません。
しかし、親族が暴力を振るってケガをするようなことがあれば、それは「事件」であり、当然、警察に通報すれば駆けつけてくれます。
警察庁がまとめた「親族間の未遂を含む殺人事件や傷害致死事件の動機」によると、介護や育児疲れ、金銭困窮などによって「将来を悲観して」が33%を占めました。
このうち、介護問題では、父母が被害者になるケースが非常に多いです。
つまり、子供やその連れ合いが加害者ということになります。
いわゆる「介護殺人」です。
これを防ぐには、介護している親族のケアが必要なのですが、なかなか効果が挙がっていません。
介護している親族が高齢者ということもあって、自ら関係窓口へ足を運ばないことがネックになっています。
やはり、福祉関係者や地域の見守りしかないのかもしれません。