ニッポン、チャチャチャの始まりはサッカー?

バレーボールの国際大会では「ニッポン、チャチャチャ」の日本応援コール+拍手が定番となっています。

試合会場が一体化するこの応援コールは、自然発生的に起こったというのが定説です。

 

はじめて、「ニッポンチャチャチャ」の声援を受けたのは、1980年代の攻撃的センタープレヤーとして大活躍した三屋裕子でした。

1981年の日本で開催されたワールドカップアメリカ戦でのことでした。

第3セット、三屋はスパイクするときに滑って腰から転倒するアクシデントに見舞われました。

痛みのあまり、しばらく立てない状態が続くと、会場のどこからか「ニッポン、チャチャチャ」が始まりました。

コールはアッという間に開場内に広がり、三屋はこれに励まされて立ち上がったのです。

会場には割れんばかりの拍手が鳴り響きました。

これ以来、バレーボールの国際試合で、「ニッポン、チャチャチャ」が定着するようになったそうです。

 

ただ、日本で最初に「○○、チャチャチャ」が聞かれたのは、サッカーの試合のチャントが始まりという説もあります。

1968年、イギリスのアーセナルFCが来日したとき、サポーターが「イングランド、チャチャチャ」と応援するのを聞いた日本人サポーターが、それをまねて「ニッポン、チャチャチャと応援するようになりました。

同年に開催されたメキシコオリンピックのサッカーの試合で、メキシコ人が「メヒコ、チャチャチャ」と応援したという説もあります。

 

よく聞くと「ニッポン、チャチャチャ」は日本伝統の三三七拍子に通じて、実に心地よい響きがあります。

だから日本人にも受け入れやすかったのでしょう。

選手のほうも大いに鼓舞されるはずですね。

[surfing_su_box_ex title="チャント(Chant)"]サポーターが合唱する応援歌。チームを鼓舞するためのもの、特定の選手を応援するもの、相手チームを揶揄するものなどさまざまなタイプがある。[/surfing_su_box_ex] [surfing_su_box_ex title="三三七拍子"]日本に古くから伝わる応援の音頭で、3・3・7のリズムに合わせて拍子を打つこと。[/surfing_su_box_ex]

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