ペットの死因No.1は?

人間の世界ではがんが増え続けています。

「2人に1人はがんになり、3人に1人はががんで死ぬ」といわれるようになりました。

こうした事情は、犬や猫などのペットもまったく変わりません。

 

ペット保険を販売している日本アニマル倶楽部の「犬・猫死亡原因病気TOP10」によると、犬の死因は1位ががんで54パーセント、2位は心臓病で17パーセント、3位が腎不全で7パーセント、以下、てんかん発作、肝臓疾患、胃拡張、胃捻転、糖尿病、アジソン病・・・と続きます。

 

一方、猫の場合は、1位ががん38パーセント、2位腎不全22パーセント、3位猫伝染性腹膜炎10パーセントで、以下、心臓病、肝臓病、猫エイズ、猫白血病甲状腺機能亢進症、ウイルス性呼吸器感染・・・と続きます。

 

がん細胞は、発がん性物質が遺伝子を傷つけることで動きだしたり、育ったりします。

だから、長く生きるほど発がん性物質と遭遇する機会が増え、がんになる可能性が高くなります。

 

人間にがんが増えてきたのは人間の寿命が延びてきたからですし、ペットにがんが多くなってきたのも犬や猫が長生きするようになったからです。

人間もペットも長生きするようになったのは、栄養や衛生面などの環境がよくなってきたからで、この点も共通しています。

 

がん予防法も人間とペットは似ている部分があります。

肥満者はがんをはじめ、さまざまな生活習慣病になりやすいです。

同じようにペットも太っているとがんなどの病気リスクが高くなります。

人間なら自分の体重に注意をしながら食事制限を図ることもできますが、ペットは自分で食欲をコントロールできません。

したがって、飼い主が食事を制限したり、運動をさせることでがん発症のリスクを下げるしかありません。

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