冷蔵庫を開けておくと部屋の温度が上がる。
暑い日など、冷蔵庫のドアを開けると中から冷気がサーッと出てきて、とても涼しく感じます。
こんんなに涼しいと、狭い部屋ならクーラーとして使えそうに思えます。
冷蔵庫の仕組みは冷媒を蒸発させることにより、気化熱を奪い、庫内の温度を下げてやる、というものです。
逆に庫外の放熱器では、気体になって戻ってきた冷媒から熱を奪い去り、液体に戻してしまいます。
この放熱器で取り去られた熱は部屋に放出されるので、冷蔵庫のドアが開いていると庫内に入り込み、取り去った熱が戻ってしまいます。
これでは元の木阿弥。
冷蔵庫は、ドアできっちり内部と外部を遮断しているからこそ効果を発揮してくれるのです。
実際、四畳半ほどの部屋で冷蔵庫のドアを開けっぱなしにしたところ、最初の10分間は一度ほど下がったものの、以後は上がり続け、40分後にはドアを開け放つ前より二度も上昇したとう結果が出ています。