宇宙エレベーターはいつ実現する?

夢の宇宙旅行は体力的、金銭的に誰でも行けるものではありません。

そこで現実味を帯びてきたのが「宇宙エレベーター構想」です。

これは地上から3万6000キロ離れた宇宙空間の静止軌道上に滞在用ホテルを含む宇宙ステーションを建設し、地上との間をケーブルで結び、エレベーターで人や荷物を宇宙に送るというものです。

 

時速200キロでエレベーターを動かすと、1週間で宇宙ステーションに着きます。

ゼネコン大手の大林組が、この壮大なプロジェクトを構想し、推進しています。

総工費は10兆円、完成目標は2050年に置いています。

宇宙エレベーターの利点とは何でしょう。

打ち上げ時に大量の燃料を使うロケットと比較して、コスト的には数十分の1以下に抑えられ、ロケット打ち上げで失敗する恐れもありません。

 

またロケット打ち上げ時のような加速や衝撃がないため、乗客は宇宙飛行士のような厳しい訓練も必要としません。

その結果、体力のない子供や老人、女性でも気軽に宇宙旅行を楽しめます。

 

この宇宙エレベーター構想実現のカギを握るのが、夢の素材「カーボンナノチューブ」です。

炭素原子が網目のように結びついてできているカーボンナノチューブは、鋼鉄の20倍位以上の強度があり、宇宙エレベーターのケーブル材への応用が期待されています。

 

30人乗りのエレベーターを支えるケーブルにするためには、カーボンナノチューブのさらなる強度アップが必要らしいです。

 

まだ夢のような話ですが、技術開発は一歩一歩着実に進んでいます。

50万~100万くらいの費用で宇宙ホテルに滞在できるとしたら、順番待ちは必至でしょう。

[surfing_su_box_ex title="カーボンナノチューブ"](Carbon Nanotube)炭素原子が網目のように結びついて筒状になったもので、直径はナノメートル単位ととても細く人の髪の5毛の5万分の1の太さの素材。アルミニウムの半分の軽さで、強度は鋼鉄の20倍で、非常にしなやかな弾力性を持つため、さまざまな用途に使えるのではないかと期待されている。「カーボン(炭素)」「ナノ(ナノメートル)」「チューブ(筒)」の3つの言葉を組合わせて名づけられた。[/surfing_su_box_ex]

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