気分のいいことでもストレスの原因になる!?
仕事、対人関係、通勤ラッシュ・・・私たちは、毎日さまざまなストレス因子に囲まれて生活しています。
しかし、ストレスの原因となるのは、こうした精神的、肉体的な苦痛ばかりではありません。
いわば、人間を取り巻く環境すべてがストレスの因子と考えるべきで、時には、苦痛と感じないものでも、体にとってはストレスになっていることがあるからです。
たとえば、ヘッドホンステレオのボリュームを目一杯に上げて音楽を聞くのが好きな人がいます。
本人はそれが心地よいと思っているのでしょうが、体のほうは違います。
いくら名曲であっても、過度の刺激は、ストレスとして作用するのです。
そして、この習慣が長く続くとそのストレスに耐え切れず、やがて難聴という症状さえもたらします。
それだけでなく、ストレスに対する防衛作用として、体はたくさんのビタミンB1やCを消費するので、ビタミン不足を招く恐れもあるのです。
ビタミンB1は「精神的ビタミン」とも言われるように、神経組織や精神状態に与える影響が大きく、不足してくるとイライラしたり気分がふさいだり、いわゆる内閉的な傾向が表れたりします。
ストレス解消でやっていることも、逆効果になることがあるというわけです。