突然死にも前ぶれがある

突然死の原因で多いのは、急性心臓疾患、脳卒中、急性呼吸不全、急性肝不全などですが、「突然死」の名の通り、これらは何の前ぶれもなくやってくるんのでしょうか。

そうではありません。

発症前にも7割近くの人が、何らかの異常を訴えていたというのです。

その異常とは、どういうものでしょうか。

東邦大学の吉井信夫氏が、遺族や発症から回復した人を対象に調査したところ、最も多い異常は、次の順であることがわかりました。

  1. 頭痛、眼痛、顔面痛
  2. 首の痛みやこり、肩こり
  3. めまい、耳鳴り

しかも、発病の1ヶ月前からこれらの症状が出ていたことも分かっているのです。

これらのことから吉井氏は、突然死を防ぐ12カ条を次のようにまとめています。

  1. 定期検診は必ず受ける。
  2. 前兆に気づいたら、まず医師に相談する。
  3. 毎日の生活リズムを保つ(一定の睡眠時間と活動、三食を規則正しくとる。)。
  4. 食事は、タンパク質、脂質、炭水化物をバランスよくとる。
  5. 塩分のとりすぎに注意する。
  6. 心も体もギリギリまで使わない。
  7. ストレスをため込まない。
  8. 疲れを感じたら横になり、わずかでも睡眠をとる。
  9. 運動不足にならない。
  10. できるだけ休養を取り、ゆったり過ごす。
  11. 肥満を解消する。
  12. タバコ、深酒をやめる。

例えば、最近頭痛がするなと感じたら、無理をせずにしっかり休むことが大切ということです。