夕陽が昼間の太陽よりも大きく見える理由

f:id:itomaxyz:20200928213059j:plain夕日は、不思議なことに昼間に頭の上にあった太陽よりもずっと大きく見えます。

このことを、中国の孔子も不思議に思って証明しようとしましたが、うまく説明できませんでした。

これは、人間の目の錯覚によるものですから、証明するのは難しいでしょう。

私たちは空の形を、ちょっと深めの皿を伏せたような扁平なものだと感じています。

太陽や月は、その扁平な空に投影した形で見えるので、真上にあるときよりも、地平線近くに傾いたときのほうが大きく見えるのです。

空の形が扁平だと錯覚するのは、人間の視野が上下よりも水平方向に広いためと、空には見るものがないのに、地平線方向には木や建物など見えるものがたくさんあるためです。

また、空はいつも同じ形に見えているのではなく、夜よりも昼間、晴れた日よりも曇った日に扁平に感じます。

秋晴れの天気のよい日に空が高く感じられるのは、このためです。