夕焼けがでると翌日は晴れる!の根拠
「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」
気象学などなかった時代に、人々が長い期間をかけて観察と経験から生み出したことわざです。
朝、空が赤くなると、やがて天気が崩れ、逆に夕焼けがでた翌日は晴れるという意味なのですが、気をつけていると確かにその通り。
科学的な裏付けだって、次のようにできます。
朝焼け夕焼けは、太陽が地平線にきわめて近いところにあるとき、光線が大気の層を斜めに通ることによって起こります。
通る角度が斜めになればなるほど、空気中を長い距離通ることになり、光線が空気中の粒子で散乱するうちに、波長の短い青や紫の光が失われてしまいます。
そして、赤や橙の光が多く残って私たちの目に届くため、あのように空が赤く見えるのです。
そのとき赤くなる方角は、太陽のある方角と同じ。
朝焼けなら東、夕焼けなら西です。
一方、天気の移り変わりというのは、西から東へ、が常です。
だから、夕焼けが出るときは西の空が晴れているので、やがてこちらにも晴天が訪れます。
朝焼けは逆で、よい天気が東の方へ去ってしまえば、雨がやってくる可能性があるということです。
ちなみに、夕焼けは赤みが薄いときの方が良く晴れ、朝焼けでも色が淡いと晴れる確率が高くなるそうです。