煎茶・番茶・ほうじ茶・玉露・抹茶・・・何がちがう?
ビタミンCが豊富なことや、抗がん物質が発見されたことから見直されている日本茶ですが、さて、それぞれの葉の違いをご存じでしょうか。
まず煎茶は、露地栽培の新芽を摘み取ったもの。
日光を十分に受けて育ったので、ビタミンCは日本茶の中でももっとも豊富。
摘み取った葉は蒸気で蒸し、もんで細かくしながら乾燥させます。
番茶には、煎茶の若芽を摘んだあとで伸びた葉や茎を使います。
蒸すか煮るかしたあと、少し発酵させて天日で乾燥。
煎茶よりもカフェインが減少します。
焙じ茶は煎茶の下級品を強火で焙じたもの。
もともとは香りが落ちるので焙じて香ばしく仕上げたのが始まりだったようです。
タンニン、カフェインは、緑茶の中でもっとも少なくなっています。
玉露と抹茶の葉はまったく同じ。
蒸したあと、もんで乾燥させたのが玉露で、もまずに乾燥させて、葉脈と葉柄を除いて粉にしたのが抹茶です。
ちなみに、抽出前の100g中のビタミンC含有量は、煎茶が250mg、番茶が150mg、焙じ茶が50mg、玉露と抹茶が約60mgです。
飲むのもいいけれど、時には葉を食べてみるのもオススメです。
混ぜご飯にしたり、てんぷらの衣や和え物、ドレッシングに混ぜても香りがいいし、ビタミンCも摂れます。